「UIAA登山倫理宣言」の一般公開にあたって
日本山岳サーチ・アンド・レスキュー研究機構(IMSARJ)では、UIAA*1の「登山倫理宣言 Mountain Ethics Declaration」を我が国の登山界における最も重要な「登山規範」と位置づけ、2010年より、中島を代表とする「登山倫理ワーキンググループ」を発足させ、翻訳を開始した。
登山倫理宣言Mountain Ethics Declarationは、2009年10月に開催されたUIAA総会で承認されたものである。
比良山における遭難事故分布マップの公開について
IMSARJでは、比良山で発生した山岳遭難事故について、滋賀県警と遭対の竹村氏の協力により、青山が資料調査を行った。その結果を遭難事故分布マップとして、地形図にまとめ、以下に示す表現方法で表した。
研究活動(研究ブース)の紹介にあたって
IMSARJには、安全登山に関係した多くの研究者・専門家が所属しています。メンバーの専門性をあげると、登山に関する倫理、法律、技術、用具の安全性、教育、ナビゲーション、計画、雪崩、雪氷、救急医療、山岳医療、遭難救助、事故データベース、事故分析、ガイド技術、登山ツアーなど多岐にわたっています。
ここでは、研究者・専門家に与えられた「研究ブース」を窓口とし、ブース担当者の紹介とそれぞれ専門の立場で、保有しているデータ、記事、論文、報文、報告書、など提供できる範囲内で紹介します。
六甲山系における遭難事故分布マップの公開について
IMSARJでは、六甲山系で発生した山岳遭難事故について、兵庫県警察本部、神戸市消防局、芦屋市消防本部、兵庫県山岳連盟の協力により、資料調査を行い地形図にまとめた。データは主に神戸市消防局の山岳救助資料を中心にまとめ、兵庫県警察本部、芦屋市消防本部の資料を加えたものであるが、六甲全山の事故をまだ十分に網羅できていないのが現状である。追加データが入手され次第、ここに掲載する。一方、六甲山系での事故としているが、神戸市北部にある道場地区もクライミング事故が多発するため、六甲山系の一部として取り扱っている。これらの結果を遭難事故分布マップとして、以下に示す表現方法で表した。
奥多摩山系における遭難事故分布マップの公開について
IMSARJでは、奥多摩山系で発生した山岳遭難事故について、東京都山岳連盟遭難対策委員会と加藤氏の協力により、資料調査を行った。その結果を遭難事故分布マップとして、地形図にまとめ、以下に示す表現方法で表した。
「トムラウシ遭難事故を考える」シンポジウムの資料集配布について
3月27日、神戸にて、三山岳団体共催(日本山岳サーチアンドレスキュー研究機構、日本山岳協会、日本勤労者山岳連盟)のシンポジウムが開催されました。全国から300名を超える出席者があり、ほぼ6時間の長丁場にもかかわらず、最後まで熱心な討議が行われました。